この三連休で、結婚してから15回目となる引っ越しを行いました。
タイ駐在中に購入した鎌倉の中古自宅は、窓から見える海や山に囲まれた絶景がお気に入りです。が、いかんせん手狭…。子供達も大きくなり、僕も働き方の変化で、自宅でオンラインで業務を行う事も多くなって来たので、環境を再整備する事にしました。
同じ鎌倉市内ではありますが、借り住まいに半年から8ヶ月くらい引っ越します。家族も4人となると荷物も多いし一苦労です。
今回は元自宅からの搬出は主に私が担当し、新借家での搬入と荷解きを妻と子供達にお願いする事にしました。
車で10分くらいの距離なので、急に現場で現金の支払いが発生した時などは、お気に入りのミニクーパーに乗って現金を運びます 笑。
しかし、よく考えてみると、家族の引っ越しにここまできちんと関与したのが初めてかもしれない…。サラリーマン時代は勿論の事、起業してからも「俺は外で稼いでくる。家の事はあなたがやって」というスタンスでしたから。
亡くなった長男の介護も任せきりだった話は、何度もブログで書いているので今回は割愛するとして、結局、家事・炊事・育児は妻任せ。そうなると今回のような引っ越し(家事と育児の分野)は当然妻任せモードが発動します。
今回は過去に酷く苦労をかけたお詫びも含めて、、少し主体的に引っ越しに取り組んでみましたが、まあ大変!
これを全部任せてた罪は重いなあと思いつつ、終わりも見えて来たので、妻にワースト3の引っ越しを聞いてみました。
3位、バンコク駐在→家族だけ先に日本に帰国(僕は単身赴任中なので一切の手伝いなし)
バンコク駐在中に会社を卒業して起業する事に決めた関係で、その直後に家族だけ先に帰任させました。半年間は家族は藤沢市の借家に住むのですが、荷物の一部は妻実家の長崎県にも送らなければいけません。
すぐ使うものは航空便、時間がかかっても良いものは船便。海外駐在中は家具付きのマンションに住んでいたので、日本に帰任後に家族だけでベットやら布団やら衣服やら買い揃える手間は大変だったようです。それに加えて娘はまだ保育園児…。
こうやって書いてるだけでも痺れますね。
2位、長男の介護あり・次男は乳飲児なのに、引っ越しの2日後に僕がマレーシアに海外出張
これも申し訳なかった…。当事30才くらいで、なりふり構わず仕事で成果を出す事に必死でした。長男の介護の便を考えて世田谷区にマンションを購入したのですが、引っ越し日程と海外出張がまさかのバッティング。
当時の自分の感覚的には、プライベートを優先して仕事をリスケするという判断は0だったので、実家の母と義母を動員して社宅から新築マンションに引っ越しました。
そして、「お母さん達いるから大丈夫でしょ?」的な感じで、引っ越し2日後にマレーシア出張に行きました。鬼です…。
1位、重度障がいのある長男を連れて、一人で中国広東省への荷物のパッキング
汚名第1位は、生まれた直後からてんかんの発作で大変だった障がい児を連れて、一人で海外赴任の準備をして中国に来てもらった事。僕もまだ24歳だったし、色々が未熟で稚拙でした。
全ての手続きを終えて関西空港から広州に向かう日(僕も関西空港までは迎えに行きました)。長男の発作が再発…。不安がる妻の意見は聞かず、赴任を中止する事もできず、そのまま広州駐在へと旅立ちました。
このワースト1の引っ越しに関しては、あまりの波瀾万丈さとジェットコースターのようなトラブルの連続で、妻は記憶もないそうです…。ただ、広州駐在中とその前後でノイローゼになった事だけは確か。
本当に若気の至りというか、思慮不足というか、自分勝手というか、その全部なのですが、ひどい夫・父親だった。
だからこそ、昨日と今日はいつもより張り切ってます。当事者意識ももっているつもり!(当社比)
この記事を読んだ旦那さま諸君。僕のことをディスったり、笑ってくれて一向に構いませんが、皆さんの家の状況はどうでしょうか。あなたは積極的に家の事を考えていますか?
家事・炊事・育児に主体的に関与していますか?責任を全部奥さまに押し付けたり、無関心(ニグレクト)になっていませんか?
夫婦間にはその当事者にしか理解し得ない、価値観・生き方・働き方があります。他の夫婦の関係性に口出すつもりも全くありません。
ただ、僕だけが世間から外れて身勝手なわけではなく、意外と平均的な男性・父親・夫の行動パターンなのではないかと思うのです。もしそれが普通な社会であるならば、やっぱり変革が必要だと思う。
30-40代のパパさまへ、生き方・働き方は昭和から変えていかなければなりません。「手伝う」のではなく、家事・炊事・育児の責任は夫婦両者が当然「分担」すべきもの。
共働きの家であれば尚更だし、奥さまが主婦の場合であっても、家事・炊事・育児の負担を一手に引き受けてくれるパートナーの存在があるからこそ、自分は仕事に集中できる事の「有り難さ」を忘れてはいけません。
是非僕の失敗談を他山の石として頂ければと思います。
(自戒を込めて、切に)