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リーダーシップとマネジメント

今から20年近く前、味の素社の中国法人駐在員として広東省広州市で販売部長の職を担っていました。当時、29歳か30歳ぐらい。仕事は本当に忙しかったけど、週末にラグビーをやったり、ゴルフをやったり、その合間に中山大学の先生に家庭教師をしてもらって広東語を勉強したり。。若かったし、エネルギーが溢れてた。

一方、販売部長としての悩みは尽きず、当時は「どうすれば広州支店の売上を大幅に拡大する事ができるのか?」毎日それだけを必死に考えていました。毎朝Wet marketに販売同行に出かけ、午後は内勤をしながら市場開拓の仮説を考える。時には広州から150キロ離れた深圳市に1週間泊まり込みで市場視察兼新規開拓へ。

週末に家族で広東料理を食べに行っては、そんな時まで仕事モードのまま、料理長を紹介してもらえないかとフロアマネージャーに頼んでみたり。。とにかく、ガムシャラに行動していました。

(仕事一辺倒過ぎで、帯同していた妻と長男のケアは皆無。。それはその後の我が家の人生に大きく影響する事になったけど、今回はその話は割愛)

自分は高校時代からずっとラグビー部だった事もあり、個性的で多様な人達が存在する組織の運営経験は人よりも多いかもしれません。その時々のチームのメンバー構成と、チームを運営する側のリーダーシップ。一人一人の能力を引き出して、チームとしての全体力を最大化する。ラグビーチームの運営って、仕事上での組織運営にも通ずるものがあります。

さて、仕事の話。「29歳の広州支店販売部長」の肩書きで、どんなリーダーシップを発揮すべきなのか?これは本当に悩みました。。自社の支店長や先輩に話を聞くだけでは飽き足らず、他社の駐在員に話を聞きに行ったり、リーダーと言われる人の自叙伝を読み漁ったり。

その当時、藁にもすがる思いで学んでいた通信教育が👇です。見直してみると、全部の課題をきちんと提出しているし、ケーススタディには赤線が引いてあってコメントとか書いてある。それだけ必死だったんだなあと。過去の自分に会いに行けるなら、ビールでも奢りながら「大丈夫。必ず成果が出るから頑張れ!」と言ってあげたい 笑。

前提①:部下たちの多くは自分よりも歳上のアラフォー世代、

前提②:仕事で接する人達は(社内も社外)も全員が生まれながらの商売人・広東人、

前提③:自社のビジネスは課題にぶつかっていて、何かしらのビジネスジャンプ・突破が必要、

その当時、自分が出した結論は「率先垂範で成功事例を創る」でした。覚えたての広東語を駆使して、広州市内や深圳、珠海などの販売代理店をトップセールスとして新規開拓。勿論営業マンにも付いてきてもらうのですが、ほとんどの商談は僕が喋りまくるのみ。

意気投合した代理店の社長達からは「お前本当に日本人か?なんで広東語喋れるんだ?」「こんなとこまで来てくれて有難う。とにかく話だけは聞こうじゃないか」→「気に入った!一緒に商売やろう」なんて、本当に完璧な商談になった日は、日本円換算で20万円ぐらいの発注をその場でもらった事もありました。

勿論、空振りも沢山あったし、仮説が外れて取り組みに繋がらなかった事は山ほどあります。でも同行してくれる営業マン達と一緒に、取り組みがどんどん広がって売上も伸び、販売活動をやりながら外食部門の組織がどんどん造られていく感じ。今思い出してもワクワク!

「旺盛な中食・外食事業を獲得すべく専任チームを立ち上げるべき」という方向性をまとめ、支店長にも手伝ってもらって組織体制作りから見直した事。駐在中の4年間で売上は確か10倍ぐらいにはなった(と記憶)。そんなダイナミックな仕事に取り組みながら、「結果として出来上がった」自分達ならではの元気印組織。

組織にマネジメントが必要なのは間違いないけど、リーダーのキャラ、メンバーの個性によって、その形は無限に多様化するはず。そこに正解なんてないので、その都度、現場の空気を感じながら納得解を見出していく、その事にリーダーとして真摯に取り組む。必要なのは取り組み姿勢とエネルギー 笑。

あれから20年以上経っていますが、自分にとっての組織創りとリーダーシップ発揮の感覚はいつも一緒。これからもきっと一緒なんだろうな。


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