先週、大学でブランド戦略論を教えている友人の助教授から誘われ、「ブランディングの現場での実践」に関してスポット講義をやらせて頂きました。
僕の学生時代の専門は外国語(中国語)なので、マーケティングやブランディングの知識は社会人になってから得たものです。若かりし頃に広東省で営業部長をやっていた時、先輩マーケターからマーケティングの理論を教えてもらううちに、どんどんのめり込んで大好きになりました。ほぼ自学と現場経験から得てきた自己流・野武士的なノウハウ 笑。逆にそれがリアルかなとも思います。どの学問もそうなのかも知れないけど、頭で分かっている事を具現化するのが難しい。だから現場経験の積み上げと、そこから得て自分だけで体系化されたノウハウこそ、その人ならではの財産なのかもしれません。
起業する少し前から「事業会社20年の経験を踏まえて、自分の中にあるノウハウとかスキルとかコツとか、教えられるものは全て人に伝えよう、それで少しでもみんなが楽しく仕事できるなら、それも一つの社会への恩返しだ。」そう思うようになりました。バンコクを去る前に後輩たちを集めて勉強会を実施したり、ホームページにマーケティングコラムというコーナーを作ったのもそういう意図です。※話すのは得意ですが、書くのが苦手で、、コラムの方は止まってますが。
そんな矢先の依頼だったので、二つ返事で引き受けました。商学を勉強している大学生とはどういう感じなのかにも触れてみたかったのもあります。授業も無事終わり、友人がFacebook投稿に感想を乗せてくれました。
「味の素時代から独立へのキャリアやマーケティング、商品開発の話を通して、学生のハートにやる気スイッチが入ったように感じました。『動く人が成功する』『仮説が大事』『決めた事をやりきるパッションが大事』『自分が聞いたゲストの話で1、2を争う楽しくて為になる話だった』『マーケティングの楽しさを再認識した』などなど学生の学びや発見が多いようでした。」
何より、学生たちに喜んでもらえて良かった!
今まで野球やラグビーを通じて子供達と接してきて、自分の子供・人の子供に関わらず、スイッチが入る瞬間を何度も見てきました。親やコーチが何を言っても、自発的に動く力、内側から湧き上がるエネルギーに勝る力はありません。子供は純粋でいられるから、その瞬間の輝きは半端ない!見ていて涙がこぼれる事さえあります。
でも、本当は大人だってそうなんですよ。心のスイッチは内側にあって、自分がやりたい事、食べたいもの、行きたい所、自発的なスイッチが点灯する瞬間が何より大事。人は人の心を無理やり動かす事は出来なくて、当人が学びや気づきに触れて「動く」お手伝いをする事しかできない。
当社freebeeは全ての人がありのままに輝く社会を目指しています。僕自身もかなり自由に起業というチャレンジを楽しんでいますが、楽しく自発的に動いていると沢山のセレンディピティが生まれ、沢山の価値が生み出されます。僕もソーシャル活動の一環として、自分自身の生き方や働き方、公私に渡る経験を人生の後輩達に伝えて行けたらと思います。自家発電スイッチが入るきっかけの一つになれたら、何よりの喜びです。